結論: 他のカートからShopifyへ移行するときは、商品、顧客、過去の注文の順番でインポートします。商品と顧客は標準のCSVファイルで一括インポートできますが、過去の注文は標準のCSVでは直接インポートできず、移行アプリかAPI、Shopifyパートナーのいずれかを使います。ポイントや商品レビュー、定期購入の契約は、商品・顧客のCSVとは別に移行方法を確認し、データを移したあとは商品の表示とドメイン、検索結果での見え方も確認します。
この記事の要点
- データの移し方は、コピー&ペースト・CSVファイルのインポート・移行アプリの利用・Shopifyパートナーへの依頼・Shopify APIでの開発の5つから選ぶ
- インポートの順番は商品→顧客→過去の注文で、この順で進めると注文が商品と顧客に正しく結び付く
- 過去の注文は標準のCSVでは直接インポートできず、移行アプリ・Order API・Transaction API・Shopifyパートナーのいずれかを使う
- ギフトカードやブログ記事、固定ページは、移行アプリか専用のAPIを使って移せる
- ポイントや商品レビュー、定期購入の契約は、商品・顧客のCSVとは別の方法で移す
他のカートからShopifyへデータを移す方法は何がありますか?
データの移し方は5つあります。技術的な難易度が低い順に、コピー&ペースト、CSVファイルのインポート、移行アプリの利用、Shopifyパートナーへの依頼、Shopify APIでの開発です。
Shopifyヘルプでは、Shopifyでストアを作ったあとに今のサイトを見直し、どのデータとコンテンツを移すかを決める手順から始まるとされています。移す範囲を先に決めてから、下の5つの中で方法を選びます。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| コピー&ペースト | 今のサイトの内容を、新しいShopifyストアにそのまま貼り付ける |
| CSVファイルのインポート | データをCSVファイルに書き出し、新しいShopifyストアに読み込む |
| 移行アプリの利用 | Shopify App Storeの移行アプリを使う |
| Shopifyパートナーへの依頼 | Shopifyパートナーに移行の管理と実施を依頼する |
| Shopify APIでの開発 | Shopify APIを使って独自の移行の仕組みを作る、またはShopifyパートナーに開発を依頼する。Order API・Transaction API・GiftCard API・Blog API・Page APIなど、データの種類ごとに使うAPIが分かれている |
複数の方法を組み合わせることもできます。コピー&ペーストとCSVファイルのインポートは技術的な知識がなくても進められ、Shopify APIでの開発は仕組みを自分たちで作る場合の方法です。商品と顧客はCSVファイルのインポートで進め、過去の注文だけ移行アプリを使う、という進め方もできます。
商品・顧客・注文はどの順番でインポートすればいいですか?
商品、顧客、過去の注文の順番でインポートします。商品と顧客を先に登録しておくと、過去の注文を読み込むときに、注文が商品と顧客に正しく結び付きます。
顧客データを登録したあとで過去の注文を読み込むと、どの注文がどの商品とどの顧客のものかを、Shopifyが正しく記録します。この3つ以外のデータ(ギフトカード、ブログ記事、固定ページ)は、どの順番でインポートしてもかまいません。
商品CSVと顧客CSVはどこから登録しますか?
商品情報と商品画像は、Shopifyがテンプレートとして用意しているサンプル商品CSVを使って一括でインポートします。顧客情報も、Shopify公式の顧客CSVテンプレートをダウンロードして使います。
移行元から出力した顧客データをShopifyの形式に合わせて成形してからインポートします。インポートしたあとは、商品が正しく登録されていても非公開のままになっていないかなど、インポートの結果を確認します。説明・画像・バリエーション・価格・メタ説明に欠けている情報がないかもあわせて確認します。
出典: Shopify公式ブログ「ウェブホストの移行方法:Shopifyへの移行手順も解説」
過去の注文履歴はCSVで直接インポートできますか?
できません。商品や顧客のような標準のCSVファイルでは直接インポートできず、移行アプリかAPI、Shopifyパートナーのいずれかを使います。商品と顧客は、CSVファイルを管理画面からインポートして登録できます。
一方、過去の注文は、Shopify App Storeの移行アプリ、Order API、Transaction APIのいずれかを使うか、Shopifyパートナーに依頼して移します。
決まった手順で進めたい場合は移行アプリ、他のデータと合わせて独自の仕組みを作りたい場合はOrder APIとTransaction API、作業そのものを任せたい場合はShopifyパートナーへの依頼が選択肢になります。移行アプリはShopify App Storeで探せます。
出典: Shopifyヘルプ「Shopifyに移行する」/Shopify公式ブログ「ウェブホストの移行方法:Shopifyへの移行手順も解説」
ギフトカードやブログ記事、固定ページも移行できますか?
移行できます。ギフトカード、商品券、ストアクレジットは、移行アプリかGiftCard APIを使って移せます。ブログ記事と固定ページも、移行アプリ、またはBlog API・Blog Article API・Page APIを使って移せます。
件数が少ない場合は、アプリやAPIを使わずに、タイトルや本文をコピーしてShopifyのブログ記事や固定ページとして登録する方法もあります。
こころんらぼで担当したLaughter Coffee(焙煎コーヒー)のサイト構築では、越境EC対応とあわせてブログ記事900本以上を前のサイトから移行しました。
出典: Shopifyヘルプ「Shopifyに移行する」/Shopify公式ブログ「ウェブホストの移行方法:Shopifyへの移行手順も解説」
ポイントや商品レビュー、定期購入の契約はどう移行しますか?
ポイントや商品レビューは、商品・顧客の標準CSVとは別に移行方法を確認します。商品レビューは、Shopifyで導入するレビューアプリの形式に合わせて移行します。
定期購入の契約は、Shopify公式アプリのShopify Subscriptionsを使います。サンプルの契約CSVファイルに合わせてデータを作ると、外部のサブスクリプションアプリや別のShopifyストアにある既存の定期購入契約をインポートできます。
出典: Shopify公式ブログ「ウェブホストの移行方法:Shopifyへの移行手順も解説」
移行の進め方はどんな順番で考えればいいですか?
他のカートからShopifyへの移行は、データの移行だけでなく、ストアの準備と公開前の確認もあわせて進めます。準備・データの移行・公開前の確認・公開の4段階に分けて考えます。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 準備 | 今のサイトのデータを整理してバックアップを取り、Shopifyストアを作って基本設定とデザインを整える |
| データの移行 | 商品→顧客→過去の注文の順でインポートし、ギフトカード・ブログ記事・固定ページ・ポイント・商品レビュー・定期購入の契約を移す |
| 公開前の確認 | 配送・税金・支払いプロバイダーを設定し、テスト注文を行う |
| 公開 | ドメインのDNS設定を切り替えて、新しいストアを公開する |
準備の段階では、ストア名や事業者情報などの基本情報を登録したあと、ブランドや商品の見せ方に合うテーマを選び、ロゴ・色・フォント・ヘッダー・フッター・メニューを整えます。データの移行と販売設定が終わったら、サイトを公開する前に動作を確認し、すべてのテストが終わってからドメインをShopifyに接続してサイトを公開します。
Shopifyへの乗り換えを検討する背景は中小企業がShopifyを選ぶ理由にまとめています。部分的な修正ではなく全体を作り直す考え方は部分改修ではなく「リニューアル」をおすすめする理由、商品の強みと届ける相手から組み立てる進め方はこころんらぼ流ECサイトリニューアルの進め方で紹介しています。
出典: Shopify公式ブログ「ウェブホストの移行方法:Shopifyへの移行手順も解説」
移行したあとは何を確認しますか?
データを移したあとは、商品の表示とドメイン、検索結果での見え方を確認します。商品はインポートの結果を確認したあと、カテゴリーごとのコレクションにまとめ、在庫管理の仕組みも確認します。
ドメインは、新しく取得する場合はShopifyを通じて購入し、顧客に表示するドメインをプライマリドメインに設定したうえで、メールの転送も設定します。今のドメインをそのまま使う場合は、Shopifyに接続し、旧URLのリダイレクトを事前に設定します。
検索結果での見え方を保つため、URLリダイレクトの設定に加えて、商品・コレクション・ブログ・ページのメタディスクリプションを編集し、サイトマップファイルをGoogle Search Consoleに送信します。
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